犬ちゃんの「歯みがき教室」開催のお知らせ
2025.8.4 -[お知らせ]
大変ご要望の多かった「歯みがき教室」開催の準備が整いました。
昼休みに特別枠を設けて実施しています。
予約サイトからお申込みください。
初回は歯周病の説明込みで約45分間、2回目以降は30分間のマンツーマン指導です。
詳細は以下をご覧ください。なお、当院では歯みがきによる歯周病の「予防」だけでなく、歯周病の「治療」にも力を入れています。
院長は日本小動物歯科研究会の講習レベル1~2(主に予防歯科処置と抜歯に関する講習)を修了しています。
(日本小動物歯科研究会HPより引用)
ちなみに、レベル3~4は主に歯内治療に関する講習ですが、実は個人的にあまり必要性を感じないため受講していません。
術後のご自宅でのデンタルケアやコストパフォーマンスを総合的に冷静に考えた場合に、必ずしも歯の温存にこだわるのではなく、「正しい知識と技術に基づく抜歯」が最適解となるケースが非常に多いと感じているためです。
(どうしても歯の温存にこだわる方には、歯科専門診療を提供している動物病院をご紹介することも可能です)
余談ですが、獣医師免許をもたない一般人が無麻酔歯石取りを行って書類送検された事例についてご存じの方も少なくないと思います。
無麻酔での歯石取りでは、見た目は多少きれいになったように感じるかもしれませんが、歯周ポケット(歯肉縁下)の歯石にアプローチすることはまず不可能で、歯周病の治療あるいは進行予防にはほとんど役に立たないケースが多いことが指摘されています。
キレイにしたつもりでいて、実は隠れて歯周病が進行してしまうため、むしろ逆効果とも言えます。
しかも効果が不十分なだけでなく、処置を受ける動物に恐怖と痛みを与え、その後のホームデンタルケアが困難となるケースが少なくないのが大きな問題点です。
動物愛護的にどうかと思います。
どういうつもりか無麻酔歯石取りの様子を動画でアップしている動物病院があったので、あえてリンク共有します。(※【閲覧注意】です)
☞麻酔をしない歯石取り
ちなみに、当院では、この動画のように、人間がマスクもグローブもせず歯科処置を行うことは決してあり得ません(苦笑)
ともかく、
・歯周病が進行して抜歯が必要になってしまう前に
・変な広告に引っかかって治療まがいのおかしな行為をしてしまう前に
歯周病と歯みがきの正しい知識と技術を身に着けて、あなた自身が愛犬を守ってあげてください。