大宮獣医師の自己紹介
2021.11.30 -[ブログ]
獣医師の大宮と申します。当院では、主に犬と猫の診察を担当しています。
私生活ではサビ柄の元保護猫を飼っていて、私が大学2年の時に引き取って以来、ずっと一緒にいます。最近はすっかりおばあちゃんになり、自分のお気に入りのソファで1日中寝ていることも多くなってきました。
私の出身は大阪で、子供の頃は2匹のシェルティの他、熱帯魚やミドリガメ、ザリガニ、カブトムシなど、いろいろな生き物に囲まれて暮らしていました。
また、母が教師で理科部の顧問をしていたため、合宿によく連れられて行き、歳の離れた生徒さんたちと一緒に登山やキャンプをしたり、星空や野鳥を観察したりしました。そうした多くの自然との触れ合いが、私の好奇心を育てた原体験だと感じています。
そんな私がはじめて進路希望に“獣医学部”と書いたのは、高校1年の時でした。
当時流行っていた某漫画の影響も大いにあったことは否めませんが(笑)、先ほど述べたような子供時代の自然や生き物とのかかわりや、医療従事者である父をみて、命を救う仕事への憧れがあったことも獣医師を志すきっかけになったと思います。
それから紆余曲折があり、寄り道だらけの人生だったのですが、30歳の時にようやく獣医師免許を取得しました。
とほぼ同時に、目の前に迫ってきた妊娠・出産というリミットのあるライフイベントと、仕事とをどう両立させるかに思い悩み、一旦ハードな臨床を離れて一般企業に勤めた時期もありました。
その後2児の母となり、現在も育児中につき、限られた時間ではありますが、有難いことにふたたび臨床の現場に戻る機会を与えられ、今に至ります。
私が日頃の診察で心がけていることは、飼い主のみなさまのお話にじっくりと耳を傾け、不安な気持ちに寄り添う「心を持つ」こと、物言わぬ犬や猫たちの様子をよく観察する「客観的な目を持つ」こと、そしてやみくもに検査をするのではなく、診断に必要な検査に絞って飼い主様にご提案し、その結果と治療方針について分かりやすく説明し、同意を得ながら治療をすすめていくことです。
自分が飼っている犬や猫ならどうしてあげたいか、という視点もいつも意識しながら治療にあたっています。
そして、院長や他のスタッフと密な連携をとりながらのチーム医療を行っていきます。
こうして治療の甲斐あって、飼い主さまから調子が良くなったというお声を頂けたときは、本当に嬉しく思います。
最後になりましたが、飼い主のみなさまへ、どんな些細な事でもかまいませんので、ご心配なことがあればいつでもお気軽にご相談いただければと思います。
そしてぜひかかりつけを持ち、予防接種や定期健診を受けられることをおすすめします。
獣医療の発展もヒトの医療と同様、まさに日進月歩です。そのアップデートを怠ることのないよう、私も日々精進を続けてまいります。
そして、人よりはるかに短い命でありながらも、人に寄り添い、人に癒しを与え続けてくれる伴侶動物たちに、これからも畏敬の念を抱きつつ診療にあたりたいと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
2021年11月
西湘動物病院
獣医師 大宮