11~12月の臨時休診と最近の西湘動物病院について
2020.11.20 -[お知らせ]
2020年11~12月は以下の通り臨時休診とさせていただきます。
・11月22日(日)全日 オンラインセミナー参加のため
・12月6日(日)全日 オンラインセミナー参加のため
我々の業界でも大人数を集めたイベントは自粛される傾向にあり、学会やセミナーなどについてもオンライン開催が日常的になりました。
通常のリアル開催の学会や勉強会とは違って、開催地に左右されず好きなものに参加できるし、モノによっては見逃し配信が用意されていたり、そもそもアーカイブ配信一択だったりして、参加する日時についても制限が少ないので、その気になれば片っ端から情報を得ることができるという点ではとても便利です。
その一方で、適度に取捨選択しないとインプット過剰、もしくはスケジュールに全く余裕がなくなってしまうので、そこは冷静に考えないといけません。
また、録画しておいて隙間時間に消化したり、場合によっては「ながら聞き」も可能ではありますが、どうも先延ばしにするとそのままになってしまいがちだし、一気に集中して聞いた方が身になりやすいと感じています。
というわけで、オンラインセミナーと言えど、臨時休診日を設けて、集中して勉強させて頂きます!
勉強の成果は臨床の現場に還元いたしますので、ご迷惑おかけしますが何卒ご理解くださいますようお願いいたします。
【最近の西湘動物病院】
予想通り、経済活動の再開とともに、そして季節が寒くなるとともに、全国的に新型コロナの陽性者が増えています。
どうやら小田原シティモール(フレスポ)のペットショップでも陽性者が発生したみたいですね。
考えようによっては、無症状・軽症者が増えれば増えるほど事態は収束に向かうはずなので、重症化リスクの高い方への感染だけには注意しつつ、過剰に恐れずに経済活動を続ける方針に強く同意します。
しかし、動物病院はご高齢の飼い主様の来院も少なくありませんので、相変わらずクラスター発生には注意する必要があり、ノーガードの診療体制は取るべきではないと感じています。
というわけで先月も書きました、withコロナ診療に伴う「予約がいっぱいで取りづらい問題」。
これを解消するために、徐々に予約枠を増やしてみたり、予約がいっぱいでも来院してもらって予約の合間に診てみたりしています。
予約枠を少し増やしたことで、初診の方も含め、だいぶ予約は取りやすくなったと思います。
それでもこうした取り組みは一歩間違えると予約制の利点を損なってしまいます。
先日は「なんとか合間に診ます」と言って来院してもらった患者様を2時間もお待たせする事態になってしまいました。
それでも今は皆さんにできるだけお車で待って頂くご協力をお願いしているので、待合室が密になってしまうことは無いのですが、病院の診療キャパシティを超えた外来の受け入れは、やはりあまり良いものではないですね。
こんなこと言うのもナンですが、自院での売り上げを稼がないと病院経営が立ち行かなくなるのはもちろんなのですが、患者様(動物と人間両方含む)の待ち時間ストレスを考えたら、全て当院で囲い込んで、常に当院に来院していただくのが必ずしも最適解では無いと考えています。
もし当院の予約がいっぱいの時は、ちょっとした用件であれば、近隣の他院を受診していただくのも全然アリだろうということです。
もちろん、複雑な経過で引き継が難しかったり、他院さんにお任せするのは不安な症例もありますし、
なにより、当院の患者様は当院で責任をもって診察させて頂きたいのはやまやまなのですが、病院の受け入れ体制には限界があるということをご了承いただけますと幸いです。
それぞれの動物病院がキャパオーバーで疲弊することなく、近隣の動物病院全体で地域の獣医療を支えていくのが理想だと考えています。
そのためには各病院での獣医療レベルの標準化が欠かせないのですが・・・
なお、来春から常勤獣医師が1人増える予定なので、状況が少し改善するはずです。
ご期待ください。
最近の新型コロナ関連ニュースでは、モデルナのRNAワクチンがまさかの有効性を示したらしく、驚きを隠せずにいます。
ファイザーのワクチンは凍結保存や移動の観点から、なかなか現場へ応用しにくいのではという懸念がありましたが、こちらのRNAワクチンの方が使い勝手は良さそうです。
いずれにしてもまだ有効性、安全性ともに検証段階ではあるので過剰な期待をするわけにはいかないでしょう。
まだまだwithコロナ騒動は続きそうです。
院長