冬のフィラリア注射はじめました(期間限定で実施する裏事情について)
2020.1.18 -[お知らせ]
2020年のフィラリア予防、早い方はもう始めています。
毎年話題にしていますが、年に一回の注射薬のお話です。
このあたりの地域では5月上旬から12月上旬までフィラリアの予防が推奨されているのに加え、
4月には自治体から狂犬病予防接種のおハガキも届くので、
どの病院も4月5月の間は病院がワンちゃんの患者さんで混雑します。
当院ではその混雑を少しでも解消する手段の一つとして、少し早目のフィラリア予防を可能にする「年一回の注射薬」を導入しています。
(もちろん従来の錠剤タイプ、チュアブルタイプ、オールインワンタイプ等も取り揃えております)
特殊な製薬技術により、一回の注射で一年分のフィラリア予防薬を注射部位にいったん貯蔵して、一年間かけて徐々に予防薬を放出して体内に吸収される、そんな仕組みのフィラリア予防薬です。
(画像はhttps://www.zoetis.jpより引用)
従来の予防薬と比べて、
・月一回自宅で飲ませ忘れる心配がなく
・病院で確実に投与するので飲ませ損ねもない(吐き出す心配もない)
のが本来のメリットと言えると思います。
ですがさらにおまけのメリットとして、
いつ注射しても一年間はフィラリアを予防できるため、従来の飲み薬のように蚊の活動する時期に合わせて春から予防を始める必要が無く、
・病院が混雑する時期を回避して早めの予防が可能です
デメリットとして副作用を心配される方も少なくないようですが、信頼できる各種情報と院長のこれまでの個人的な使用経験からすると、
私見としては、混合ワクチン接種による副作用リスクと同程度かそれ以下と考えています。
もちろん注意は必要ですが、特別に怖がる必要もないと思っています。
海外では既に10年以上安全に使用されており、国内での投与実績も100万頭以上にのぼると言います。
なお、当院では
注射薬の使用期限と在庫の関係上、期間限定(頭数限定)で接種しています。
といいますのも、このお薬、ひと瓶でなかなかのお値段がするのですが・・・
一度開封すると、長くても2か月以内に使い切らないといけません。
それを過ぎたら泣く泣く廃棄です。
そして1本の瓶には体重160kg分のお薬が入っています。
10kgのワンちゃんなら16頭分、4kgのワンちゃんなら40頭分です。
これがなかなか使い切れない。
フィラリア予防薬もいろいろなタイプがありますし、飲み薬の方がまだまだ主流ですので、注射薬がなかなか減らないんです。
なので、一年を通してバラバラのタイミングで接種していくと無駄な廃棄が多くなってしまうので、ご希望の方には期間限定で冬に集中して実施しているわけです。
こんな裏事情ですがどうかご了承ください。
昨シーズンの例で言えば、うちの病院では2本だけ開けました。
期間限定とか頭数限定という言葉を使っていますが、厳密には
体重320kg分のワンちゃん限定
ということになります。
これを多いととらえるか少ないととらえるかはアナタ次第ですが、
ご希望の方はお早めに2月末ぐらいまでには来院されるようオススメします。またはお電話にてお早めにご相談ください。
なお、体重によって注射の接種量と料金が変わってきます。
体重の変動が大きい1歳未満のワンちゃんには接種できませんのでご注意ください。
2020年フィラリア注射薬料金表(税抜き)
体重 | 料金(注射料含む) |
~5kg未満 | 6,900円 |
5~10kg未満 | 7,900円 |
10~20kg未満 | 9,800円 |
20~30kg未満 | 11,800円 |
30~40kg未満 | 12,800円 |
40~50kg未満 | 13,800円 |
50~60kg未満 | 15,800円 |
60~70kg未満 | 17,800円 |
70~80kg未満 | 19,800円 |
※飲み薬の場合と同様、別途フィラリア検査が必要となります
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